リモートワーク時に気をつけていること
今年の始めあたりから週に1日(水曜)リモートで働きはじめて半年が経ちました。
せっかくなのでリモートワークすることになったきっかけと気をつけてることをざっとまとめてみようかと思います。
これからリモートワークしようと考えている方への参考になれば幸いです。
なんでリモートしてるの
子どもが生まれて妻の育児負荷が上がってきたのを家庭内振り返りで気づき、その先に妻の復職と保育園生活が見えていたので、これはライフスタイル変えないとなーと思ったのがきっかけ。
我が家の育児では特に夜泣きに悩まされ、妻の睡眠時間ばかりでなく深夜気を張ってないといけないという気疲れを生んでしまって大変そうでした。
当時ヒアリングして出てきた妻の気持ちがこんな感じでした。
- 夫の眠りは深いし気付けなくても仕方ない
- それよりも寝かせる前の作業が大変なのでそこを手伝ってくれると嬉しい
- 夜ご飯を子どもに食べさせる
- お風呂の準備
- 子どもをお風呂に入れてくれる
- 夜子どもを連れて帰ってきたときに夫がいるのといないのとでは安心感が違う
ということで、とりあえずミニマムにやってみるかということで週に1日完全リモートにして夜必ず自宅にいるというのをはじめました。
今の会社の風土や、今のチームがその働き方をすぐに許容できる状態にあるので導入は非常に楽でした。
対面作業との違い
自分一人で設計・コーディングするだけの時間はまだしも、相手の顔が見えない状態でいかに議論を深めるかはリモートワークで気をつけなくてはいけません。
対面だと表情や身振り手振りなど、いわゆる非言語的コミュニケーションに依存した議論の精度上げがありますが、リモートではその手はなかなか使えないですし。
チャットしてると現場はそういった非言語的コミュニケーションでわいわいしててリモートではその盛り上がりを知覚できず疎外感に苛まれるなんてことはよく聞く話です。
ということを踏まえてリモートワーク時の議論と日常について気をつけてることをざーっと書いていきます。
議論編
MTG に関わらずタスクに関する相談・要件整理などで気をつけてることです。
チャット上の言葉遣い
対面での会話というのは言葉の意味理解を助ける要素が多いです。
声のトーン、表情、体の動き、周りの雰囲気などなど。
チャットではそれらになるべく依存せずに伝えたいことを正しく伝えることが重要になります。
5割増しの心遣いで
普通に喋ってるとおりに文章に起こすと冷たい・ぶっきらぼう・荒い感じになりやすいので、基本5割増しの心遣いで文章にするようにしてます。
ただ気心知れて油断しちゃうと荒くなるので、守れてないこともありますが。
指示語を避ける
チャットは案外流速あるので、「そういえばアレどうなったの?」と言われてもどの文脈か分からなくなることが大半です。
こそあど言葉で書きそうになったときはちゃんと言葉を直したり、補足リンクを添えたりするようにしてます。
主語・目的語の欠如に気をつける
「誰が」言っていたのか、「誰に」依頼したいのか、「何が」対応完了したのか、などなど。
テキストで自分の意志・意図を正しく伝える練習を重ねる
チャットって、発言に対する些細な疑問について案外聞き返してくれないことが多かったりするんですよね。
これが対面だと理解できないことはすぐ聞いてくれることが多いですが、息を吸って吐くかの如くチャットすることに慣れていないと難しいのかもしれません。
それは自分自身も同様だと思って、チャットの発言については理解されやすいものになってるかなと振り返ってます。
普通に出社してる日でも、直接伺ったり口頭で議論したほうが早いだろうという気持ちをグッとこらえてチャットしてみることにしてます。
MTG の進行をテンプレ化
リモートに限った話でもない気がしますが、これに気をつけているだけでも進行効率が上がります。
特にリモート時は音声が聞き取りづらくなるので顕著に体験するかと。
弊社では Google Calendar で予定を入れるときに以下の要旨を入れることが多いです。
- 目的
- 議題
- 事前準備
- 確認
これによって進行がテンプレ化してると多少声が聞き取りづらくても「今議事のこの辺を話してるから、どんどん議事録用 docs にコメント打っとこう」など MTG 中の時間を有意義に使えます。
また、予定のチェックリストとしてこんな要素もあります。
- 必要最小限か?
- 時間厳守してるか?
- 準備は十分か?
- 参加者は適切か?
- 議題が終われば即終了
人も時間もミニマムにできて、良い指標だと思います。
これに加えて、タイムキーパー的なファシリテーションにも気をつけています。
ラスト5~10分前にはMTGの要約をするため、「今の議論に時間使い過ぎてないか」「他のトピックは別MTGに分けるべきか」など進行中に考えます。
もし時間の使い過ぎが見られた場合、
- 事前準備・共有が不足していたのか
- 深掘りした議論に至るまで、進行中の課題整理が甘かったか
など要因を切り分けて、その場の参加者に時間の意識合わせをするようにしてます。(次のトピックに移るべきか否か)
日常編
リモートの疎外感を抑制しつつチームに溶け込み、仕事を円滑にする上で気をつけてることです。
チームの会話・雑談がチャットで当たり前の空気
エンジニアには結構多い風潮だと思いますが、隣にいてもだいたいチャットで喋ることが多いと思います。
こと今のチームでは emoji と画像の応酬になることがしばしばなので、それはそれで口頭にはない楽しみがあります。
日頃の会話がチャットで当たり前だと、一緒のオフィスにいようが自宅だろうが海外だろうがあまり意識することがないです。
あまりに平然とチャットしてるものだから「 今オフィス?リモート?」みたいな状況も生まれました。
もちろん顔を合わせる日は作る
メールでのやりとりもそうですが、直接お会いして話したことがあるか否かはチャット上(他遠隔コミュニケーション系含む)の話しかけやすさにも繋がると考えてます。
この人にはこういう硬めの口調が好きそうだな、いやいやもっとフランクに画像で…みたいに語り方のテンションを決める指標をここで取ってたりします。
大事なのは、顔は見えないけど「今こういう顔してこういう手振りしながら話してるんだろうな」と浮かべられるくらいにチャットで話せること。
これができると対面もリモートもあまり関係なくお話できます。
まとめ
駆け足になりましたが、半年間のリモートワークを振り返って気をつけてることをまとめてみました。
リモートワークをする方に求められることもありますが、何よりもお世話になるチームの理解を得た上でどのように動けるといいか一緒に考えられるといいなと思います。
家庭の都合ではないにしても、一度自分の働き方を整理する上で週1リモートはオススメです 👍